はやぶさ、消滅の運命? 地球の大気圏に再突入の公算大

2007年03月19日17時15分
http://www.asahi.com/special/space/TKY200703190243.html

 小惑星イトカワへ一昨年に着陸後、さらに飛行を続ける宇宙航空研究開発機構の探査機「はやぶさ」は、近く長距離航行用エンジンの運転を本格的に始め、地球への帰途に就く。だが、地球到着時には当初の計画と異なり、機体を大気圏に再突入させる可能性が高まっていることがわかった。地上へカプセルを正確に落とすには、ぎりぎりまで地球に近づく必要があるからだ。

偉業をなし終えて大気圏で燃え尽きる公算が大きくなっているという「はやぶさ」、燃料漏れ等のトラブルがありもう帰ってこないものだと思ったら、帰ってくる予定なのですね。それも満身創痍の状態で。

満身創痍には意味が二つあって、一つ目は、「全身傷だらけであること」という意味、もう一つの意味は「徹底的に非難を受けること。手ひどく痛めつけられること」とあります。「はやぶさ」が地球に戻ってきたら、初の惑星間飛行、大気圏でチリになってしまってもその偉業は非難されるべきものではないでしょう。

はやぶさはいままでもさまざまな偉業をやってきました。一つの探査機がこんなに複数のことをするというのはあまり例がないようです。
ディープインパクト」のような派手さはないですが太陽系の起源を探る偉大なるプロジェクトです。

あまり世間では知られていませんが、無事にプロジェクトが進行することを祈るだけです。