ねこのおしっこで火災?

http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=3559

出火原因は猫のおしっこと生石灰による化学反応か―。13日未明に南箕輪村で起きた火事の原因が、猫の尿とにおい消しに使っていた生石灰の化学反応による可能性があることが伊那消防署などの調べで分かった。

生石灰と水との反応は

CaO + H2O → Ca(OH)2

このとき、発熱する。これを利用したものがいろいろある。一方、脱臭剤としても使われている。この事故は極めて稀といわれているが、本当に稀なのだろうか?

雨水で肥料の生石灰が発火した例もあるそうです。
http://www.city.yokohama.jp/me/anzen/jirei/fire/300f.html

しかし、稀な例ではないようで調べただけでざっとこれだけありました。
http://www.adic.rise.waseda.ac.jp/adic/enter/sokuho/sekkai.htm

京都府からの注意(乾燥剤のいろいろの注意があります)
http://www.pref.kyoto.jp/shohise/15400008.html

化学物質の消費事故について
http://www.kanagawa-iri.go.jp/kitri/kouhou/ssknews/pdf/Vol7-No5.pdf

身近なものに危険性があります。

さて、危険なものといえばスプレー缶による火災
先日も福島県でごみ収集清掃車が焼けたという。
スプレー缶でごみ収集車から火/福島
2007年01月25日 15時41分
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=20070125154100a5b9a5d7a5

正しい使い方で使わないと危ないです。今の季節、カセットコンロを使う機会が多くなるため、事故も多いらしい。
しかし、正しい使い方をどこで教える?

エアゾール容器の排出方法(日本エアゾール協会)の動画
http://www.aiaj.or.jp/aerosol_mov102/movie05.html

確かにこの方法は正しいが、これを知っている人はどれだけいるのか?

今回、中身排出機構を自主ルールを設けるというニュースがありました。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070115k0000e040063000c.html

塗料、殺虫剤、整髪剤−−。キャップに溝が付いたり、「ガス抜き」と記されたツマミのあるスプレー缶を目にするようになった。使用後に缶内のガスを抜くための装置で「中身排出機構」と呼ばれ、4月までに小型缶(容量100グラム未満)を除く全スプレー缶に取り付けられる。ゴミ収集の際、スプレー缶の破裂などに頭を悩ませていた自治体と業界団体が10年越しで議論した末の産物だ。【柴田真理子】

これで、スプレー缶に孔を開けるときに起こるであろう爆発やゴミ収集車の事故が軽減されるかもしれない。
しかし、消費者教育は今後も行っていかなければならないであろう。といってもどこでこの教育は行われる?

スプレー缶が爆発するようになったのはオゾン層を破壊するフロンの代替がスとして可燃性ガスを使い始めたことによる。
ちょっと理科的な話だから理科の授業で話す?
家庭教育の家庭科?でも家庭科の授業時間数は急激に減っています。

スプレー缶は中身排出機構があるのはわかったがガスコンロに使うボンベはどうする?
特に100円ショップとかに売っているものにはそんな表記は無い。このボンベは火が出なくなるまで使えということなのでしょうか