遷移金属元素に関する生徒実験

今日はひさしぶりに生徒実験を行った。
実験の内容は銀イオン、銅イオン、鉄の2価と3価のイオンの見分け方に関するものだった。
最初に銅イオンと銀イオンをやるということで各班、それぞれ硝酸銀水溶液と硫酸銅水溶液を試験管に3本ずつ取るところから始まった。
この取る時間に結構時間が取られた。
最初に水酸化ナトリウムとの反応ということで少量入れた時と多量に入れた時の比較を1本の試験管で行う実験だったのだがこれを勘違いして少量と多量を別々の試験管でやるところが何班かでた。
ここのところは注意する必要がある。
これがスムーズに行けば、アンモニアを加えた時の変化も容易かと思いきや、アンモニアの場合、銅イオンの方は少量でやるところなのに多く入れてしまって始めから青くなってしまう班が出た。
この実験は結果をある程度知っていないと操作が難しいのかもしれない。
次に塩酸を入れた時の反応ということで塩化銀をろ過したものを少し取ってアンモニアにとかす。
という作業だったが沈殿は取ることができた。しかし、多く取り過ぎでアンモニアを入れても溶けたかどうか分からない班も多かった。
さらに塩化銀が光により分解されることを示すため、日光に当てるはずがなかなか集まらなかった。
このとき、残り時間は20分、鉄イオンの反応にぎりぎりである。
ここでまた、各班、試験管に鉄イオンを含む溶液を取るのだが、また取るのに時間が掛かる。
ここで思ったのはどうと銀イオンのチームと鉄イオンのチームで順番を変えさせればよいかもと思った。
鉄イオンの方は水酸化物の反応ヘキサシアノ鉄イオンとの反応、チオシアン化カリウムとの反応という定番の反応であったが2価の鉄イオンの調子が良くなく結果も余りはっきりしなかった。
そんなわけで次の時間は起きるであろう結果のまとめの時間に1時間かけた。
他のクラスが進んでいるのでここで時間を使ってしまって自分の中でまずい展開かもしれないと思っているが進みすぎて誰も分からないというよりはしっかり着実にやるのも近道と自分に言い聞かせて来週の授業の展開を練るのでした。