銅イオン、銀イオン、鉄イオン(生徒実験)

別のクラスでの遷移金属のイオンの反応の実験である。
今回は同時に同じ試薬を使わないように銅イオンと銀イオンから始めるグループと鉄イオンからはじめるグループとに分けた。
プリントに1mlとあるが、どれくらい?
とかろ過はどうやってやるの?とかプリントに書いていないことで止まるところが多かったです。
また少量のときを観察しないで多量にしてしまうところもありました。
色々な工夫を凝らしたのですが実験が終わるのは休み時間に食い込むというところが多かったです。
後片付けまで入れると次の時間にまで食い込む班も幾つかありました。
この実験は生徒実験としては難しい部類の実験です。
まず使う試薬の種類が多過ぎるということ、14種類も見分けなくてはいけないということ、
色が形容しがたい色で戸惑うこと。
廃液がいっぱい出ること。
どちらかというとイオンの分離実験の方がいいかなと思います。
一つの学期で1回しか実験を組んでいないのでスキルもなかなか身につきません。
特に最後の後片付けで試験管の洗い方はいつ試験管が割れてもおかしくない洗い方です。
こういうところから実験をしないとスキルは身につかないと思います。
ろ紙の折り方、水でぬらして密着させるとか内容物を洗い流す方法とかこの子たちは理系の大学で実験する時に困るだろうなぁと思うところばかりです。しかし、そこまで徹底させる時間もなく終わりました。