にんげんドキュメント「ノッポさん72歳の詩」
http://www.nhk.or.jp/ningen/top.html
7年間続いた「にんげんドキュメント」が昨日の放送を以って最後になりました。
最後の放送はノッポさんこと高見映さんでした。
突然のノッポさんの降板、19年間続いた「できるかな」
本人は、まだ出来ると思っていた
しかし、番組担当に、代わりは4月から始まる造形番組でも出来るから
これはかなりのショックな話だと思う。自分しか出来ないと思っていたことが「代わりが出来るから」となったとき。
それまで、ノッポさんの仕事以外は全て断っていたという。
他の仕事をしたら人気を失うかもしれないという恐れ。
そして40代のときの葛藤、「私からノッポさんを取ったら何が残るのだろう」
そんな思いが「グラスホッパー物語」に込められていた。
高見さんは作詞家でもある。一つの詩を書き上げるのに苦しむ。
それを支える高見夫人。
1杯8000円もする漢方薬を毎日、処方する。取材とかが来たときは一人で10人以上のスタッフにカレーを作ったりする陰の立役者。
そして、誕生したグラスホッパー物語の第二弾には高見さんが普段思っている思いがさらに込められたものになった。
これをみんなのうたとかで聞ける日もいつか来るかな。「できるかな」はよく見ていた。「できるかな」で出てきたものを自分でも作ったこともある。
今、代わりの番組というと「ピタゴラスイッチ」かな。ピタゴラスイッチもいい番組だが、「できるかな」のような名番組は今もないと思う。
「できるかな」の作成秘話とか以前どこかで放送された。高見さんのこだわりというものが詰まった番組だとそのとき思った。
そんな高見さんの素顔を今回のドキュメントで垣間見た感じがする。
私自身はこの「にんげんドキュメント」が好きで7年前の放送当初からずっと見ていました。
苦しみや逆境に立ち向かう人たち、それは不況のなかで苦しむ今を映し出していました。
私もこのドキュメントに負けないぐらいの苦境と闘っていました。そんなことを思ってしまいました。
「にんげんドキュメント」は終りますが、あらたに「ドキュメント にっぽんの現場」が始まります。
http://www.nhk.or.jp/nippon-genba/yotei.html
今まで一人の人を追いかけてきた番組とは違う感じになると思いますが、心を揺さぶるようなドキュメントかな?