不二家:チョコにガの幼虫、4件目 回収せず

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070128k0000m040054000c.html

食品衛生法では、人体に危害を加える恐れのある異物が混入した製品は回収すると規定されているが、同社は「ガは食べても健康上問題がないので回収しなかった」と説明。4件以外にも虫入りの製品があったかどうかについては「調べているが、把握しきれていない」(人事総務部)と話している。

ガは食べても健康上問題が無いので・・・といっているが、食品の製造過程で昆虫が紛れ込むほどの食品衛生環境自体問題ではないか?

これは、食品から大腸菌が基準とより多く検出されているということを見て「大腸菌は人間の体内にいるものですから人間に害を及ぼしません」
といっているようなものです。

大腸菌というのはあくまでの指標であり、大腸菌がこれだけあるということは他の菌も多くいるだろうということを示唆するもの。
食品を扱う人間ならばそれは常識の話です。

ガが入っていたということは、ガのような大きな昆虫が紛れ込むほどの環境下で製造されているということです。
(昆虫の卵が混入して流通過程中にふ化したとか言う説明であるが、卵だけが商品に紛れ込んだということは考えにくいです。成虫がそこに産みつけたと考えられます。)
食品会社の多くは製造を自動化及び24時間体制で作っています。人がいるのはラインを見ているモニター係だけだと思います。
効率化をすすめて無人化を図った末の不衛生というのが出てしまったと思います。

多くの食品会社は同じ食品工場の同じ製造ラインを使っているということがあります。
つまり、下請けの工場はいろんなメーカーの食品を請け負っているということです。
今回、問題になっているのが不二家だから話は大きくなりますが、他のメーカーも内部調査をしたら出てくるかもしれません。

異物混入事件が多くあったりします。

大規模な合理化を推し進めたしわ寄せが出てきているのかなという感じがします。
雪印の教訓は忘れ去られたのでしょうか?