カルシウムの性質

今日は不思議な現象が見られる石を持って来た。
この石は透明なのだがこれに透かして文字を見ると文字が重なって幾つも見える。
これはみんながよく知っている物質と同じ成分でもある。
これは方解石というものだ。
同じ成分からできた物をもう一つ持って来た。
これは、アラレ石といわれる物。どちらも石灰と同じ成分、つまりチョークと同じ炭酸カルシウムというもの。
カルシウムはこのように炭酸塩として多く存在するが単体は自然界にないので電気分解によって得られる。
ここにカルシウムを持って来た。カルシウムは金属である。その証拠として金槌で叩いて見よう。薄く拡がったね。
ステンレスの板の上で叩いたら板に後が付くぐらい硬い。
この薄く拡がった物にカッターナイフで傷をつけてそこに電気が流れると電球が光る装置を付けると電球が光る。
このことからカルシウムは金属の性質を持っている。
硬い、融点が高い物質だ。

ここで水との反応を見よう。激しく気体が発生して溶けている。
この気体を別の試験官に集めて火を付けると水素の爆鳴がきこえる。
そして水溶液は白く濁る。この白く濁った液はフェノルフタレインを加えると赤色になる。
水酸化カルシウム消石灰ともいわれ水溶液は石灰水といわれる。石灰水は二酸化炭素を吸収すると白く濁る。
白く濁った物質は炭酸カルシウムである。炭酸カルシウムのこと石灰という。
そしてこの石灰を加熱すると今度は生石灰といわれる酸化カルシウムができる。
酸化カルシウムは乾燥剤や発熱剤として用いられる。水と反応して消石灰になる。

消石灰二酸化炭素を入れ続けるとはじめ白くにごるが、そのうちに濁りが無くなる。
これは鍾乳洞で起こっている現象。炭酸水素カルシウムという物質になって融けたんだ。

さて、カルシウムの他の化合物を見てみよう。
塩化カルシウムという物質
 これは、乾燥剤として使われるほど吸湿性が高い。
つまりほおって置くと液体になってしまうほどだ。
だから、「潮解性」という性質が大きい。
また、この物質は「えんかる」と呼ばれ、雪国で雪を溶かすのに使われている。

他にもカルシウムの化合物として有名なものは硫酸カルシウム
セッコウとも呼ばれ、焼いたものを焼きセッコウといい、ギブスなどにつかう。

Caはアルカリ土類金属なので同じアルカリ土類金属とにた性質がある。

バリウムの化合物は良く似ている。水酸化物は強塩基性
硫酸塩は胃のX線検査の造影剤に使われる。水に溶けない物質だ。

さて、マグネシウムと比較してみよう。
マグネシウムと水は沸騰水でないと反応しない。
また酸化物は酸化マグネシウムは水と反応しない。
塩基性酸化物なので酸には溶ける。

さらに、2族の物質の共通点として炭酸塩(炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム)は水に溶けない。
しかし、酸に入れると二酸化炭素を出すのは共通の性質。

このように2族は似たものなんだけれどアルカリ土類金属とそうでない金属では若干性質が異なる。

最後に確認問題をやって終わり